富士見坂眺望研究会

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−風景遺産− 日暮里富士見坂の眺望保全について

(Since 2000.1.26) 2000.1.26-2003.4.30 日暮里富士見坂を守る会と共同運営 2000.1〜2001.8はこちらへ2001.9〜2003.4はこちらへ
2003.4.30- 富士見坂眺望研究会の単独運営

明治神宮外苑聖徳記念絵画館前からの富士のページへは、 ここをクリックしてください。

【緊急】 東京国立市の冨士見通り沿いに建設されたマンションが、完成間近で取り壊しになるという事態が起きています。
こちらをご覧ください。
詳しい状況はまだ十分に明らかにされていませんが、きわめて異例の出来事です。 

◆ここに、彫刻家立川義明氏(1918-2017)のスケッチを掲載します。 「拡大画像」はここをクリックしてください
立川氏は日々の制作の合間にアトリエ近くの富士見坂を上り下りし、坂からの眺めをよく スケッチしていました。'90年代半ばに当研究会が坂について調査していた際に、 山頂に日が沈む日があると、そのスケッチとともに教えて戴いた時の驚きは 忘れることができません。近年ではすっかり有名になった「ダイヤモンド富士」 ですが、まだ当時は一部の山岳写真家や登山家の間でしか使われていませんでした。 都心の日常の生活の中から、そうした光景を見ることができるという感覚を一般の人が 持つようになったのは、日暮里富士見坂での出来事があって以来のことです。 それはまさしく立川氏のスケッチのお陰でありましょう。 いま改めてスケッチを拝見すると、太陽とまともに対峙し直視していたこと、 そして大きな富士を背景とする富士見坂からの風景を 慈しむように見つめていたことが、伝わってきます。 立川氏は、富士見坂のことを最後まで気にかけておられました。
再び時が至り、坂からの眺めが取り戻される日が来るまで、研究会は坂の行く末を見続けて参ります。

   
   
   
   
   
   
   
(スケッチは御子息の了解を得てその一部をここに掲載しています。 「拡大画像」はここをクリックしてください

◆10月に入り、綺麗な夕焼けが増えてきました。坂で撮影している傍らを、 「不忍通りにマンションが建って見えなくなってねぇ」あるいは「もうまったく遅いのかねぇ」などと、 話しかけるでもなく独り言のように呟きながら通り過ぎてゆく方が多く、 坂は依然として深い喪失感に覆われています。 来月のダイヤモンド富士ともなれば、マンションからはその瞬間を十分に堪能することができましょう。 多くの人が毎年心待ちにしてきた光景は奪われ、極く限られた人だけしか享受することができなくなってしまいました。 (撮影:富士見坂眺望研究会、2013年9月27日)。

   

◆2013年6月中旬から下旬にかけて、日暮里富士見坂から富士山が見えなくなりました。坂からの位置によりますが、 20日前後と考えられます。富士山世界遺産登録(6月22日)の祝賀ムードが残るなか、眺めを遮断された坂の状況は一変しました。 往き交う人は無言です。散歩のコースから、富士見坂を外す人が出てきました。(撮影:富士見坂眺望研究会、7月30日)。

   

◆荒川区は日暮里富士見坂からの富士山眺望を、 荒川区のみならず東京都の貴重な歴史的風景遺産として将来に引き継ぐため、 ビスタライン上の関係者に理解と協力を求めてゆく指針となる冊子を作成しました。 表側には上記趣旨の説明文と、イコモスの決議を重く受け止めた上での荒川区長からのお願い文が、 内側にはビスタライン保全図が掲載されています。 日暮里富士見坂眺望保全に関するパンフレット 荒川区公式ホームページはこちらへ (2013年6月9日掲載)

内側, PDF 4.7MB  表側, PDF 1.1MB   
   

◆日本イコモス (ICOMOS) 国内委員会は、2013年7月、ビスタライン関係5区からよせられていた回答書 (住友不動産および東京都は無回答) を、 HPに公開しました(第13小委員会『眺望遺産及びSetting』)。 これらの回答は、イコモス本部の決議(2011年12月) および日本イコモスからのガイドライン作成要請に対する、5区の現段階での公式な見解です。

◆2013年6月8日、富士講の齊藤義次先達は、日暮里富士見坂を守る会に招かれ、 富士見坂上にある諏方神社において、富士山の世界文化遺産への登録と日暮里富士見坂からの眺望の保全 を祈祷する「お焚き上げ」を取り行いました。 ((詳しくは「日暮里富士見坂を守る会」HPへ)。

◆日暮里富士見坂を守る会は2013年6月5日、 建設工事が再開されている新宿区大久保3丁目における超高層ビル(建築主:住友不動産)に対し、 日暮里富士見坂からの眺望保全に配慮して計画を変更するための指導を新宿区長に求める要望書を送付しました。 (要望書の内容はこちらへ。

◆2013年6月1日、梅雨の合間に富士山が墨絵のようにうっすらと姿を見せました。珍しい表情です。 坂では不忍通りで建設中のマンションの噂を聞きつけた人たちが、怪訝な顔でカメラを向けていました。 現在、鉄筋は9階辺りまで伸びています。後がありません。   (撮影:富士見坂眺望研究会)

◆ 文京区不忍通りにおいて、現在建築中の賃貸マンションは、仮囲いが8階天井辺りまで上がりました。 このままだと風景がまもなく喪われることになります。現在の仮囲いの高さが、かろうじて現状維持のラインです。 (8階より上層部分(9〜11階)の左側半分がシミュレーション図のようになれば、だいぶ狭くなるものの、富士山への 眺望は保全されます。高さにして右半分はそのまま、左半分が3層減、床面積にすれば1.5層分の減となります。) 都心で唯一残された富士見坂からの富士山への眺望は、かけがえのない文化遺産であり、 その帰趨はイコモスのみならず世界が注視しているところです。 坂からは建設企業の青い看板が富士山よりも鮮やかに目に映り続けています。 坂を行き来する地域の方々の嘆き、悲しみや堪えた怒りの念はいかばかりでしょうか。 このまま工事が強行され、眺めを遮断する壁面となることを回避すべく、話し合いの機会が生まれることが切に望まれます。 (富士見坂眺望研究会が作図、シミュレーション画像のため誤差があります。2013年5月24日掲載)

◆文京区不忍通りで現在建築中のマンションが、富士見坂から明確に識別できるまで建ち上がって来ました。このまま実質的な話し合いが行われずに工事が進むことは、将来に取り返しのつかない禍根を残します。 (2013年5月4日掲載、以下の写真は石川正氏撮影)

◆ 日本イコモス(ICOMOS)国内委員会が、2013年3月22日、住友不動産・東京都知事 及び新宿区・文京区・荒川区・台東区・豊島区の各区長に宛て送付した「富士見坂の 眺望保全に関する報告」を要請する文書に対して、ビスタライン沿いの関係5区(上 記、新宿・文京・荒川・台東・豊島)からは回答が寄せられました。住友不動産及び 東京都からは何らの回答もありませんでした。これらの結果と、富士見坂の現況を踏まえ、日本イ コモス委員会からイコモスのパリ本部に報告がなされます。 (2013年5月10日掲載)

◆日本イコモス(ICOMOS)国内委員会は2013年4月16日、 「富士見坂の眺望保全に関する報告」を要請する文書(3月22日に送付)につき、 未だ回答のない機関に対して4月30日までの期限に回答するよう再度要請する文書を送付しました。回答なしもひとつの回答とみなし、 パリ本部に報告されます。

◆日本イコモス(ICOMOS)国内委員会は2013年3月22日、住友不動産・東京都知事及び新宿区・文京区・荒川区・台東区・豊島区の各区長に宛て 「富士見坂の眺望保全に関する報告」を要請する文書を送付しました。 これは、ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関のひとつであるICOMOS(国際記念物遺跡会議、本部パリ)が、 2011年12月のパリ大会において採択し上記企業および関連自治体に送付した、 「富士見坂の眺望」を眺望遺産として保全しようという決議文(レゾリューション)についてどのような対応をしているか、 改めて回答を求めたものです(回答なしもひとつの回答とみなす)。 決議のゆくえは文化遺産の保全に関する世界の専門家も注目しており、各機関の回答は日本イコモス国内委員会により、 パリ本部に報告されます。(要請文書はこちら

◆2013年2月21日に、「日暮里富士見坂を守る会」は新東京都知事に宛てて 日暮里富士見坂からの眺望ガイドラインづくりへの協力や 建設中の建築主との話し合いの場の設定等についての 要望書を送付しました。

◆ 2013年2月17日、「日暮里富士見坂を守る会」は文化庁宛に 日暮里富士見坂からの眺望保全に関するイコモスの勧告に対し、 各地方公共団体が誠実な対応を取るよう、 積極的に助言と指導を行うことなどを求める要望書を送付しました。

◆今年もまた、ダイヤモンド富士を見ることができました。期間中、例年に比べても はるかに大勢の方々が集まり、すし詰め状態となりました。 (1月31日は約500人。幸い、予め一時通行止めとなり、荒川区職員などによる交通整理が行われたため、無事でした。) ダイヤモンド富士の画像は「日暮里富士見坂を守る会」HPへ (2013年2月1日掲載)

坂に集まった人々(1月31日、富士見坂眺望研究会撮影)

◆ 1月26日(土)〜2月3日(日)まで富士見坂で写真展が行われています。 古い貴重な写真も展示していますので、是非ご覧ください。詳しくは「日暮里富士見坂を守る会」HPへ (2013年1月27日掲載)

◆ 年に2回、11月と1月に日暮里富士見坂からダイヤモンド富士(山頂への日没)を見ることが出来ます。 2013年1月は28、29、30、31日の4日間です。 下図およびその拡大画像をご覧下さい。 (2012年12月30日掲載)

2013年1月28日16時49分 16時50分 16時51分 16時52分
2013年1月29日16時50分 16時51分 16時52分 16時53分
2013年1月30日16時52分 16時53分 16時54分 16時55分
2013年1月31日16時52分 16時53分 16時54分 16時55分
注. 上図のビルの位置は目安で、視点により位置は多少異なります。
日暮里富士見坂の位置:緯度35度43分36秒4,経度139度46分14秒0,標高19m地上高2mで計算
国土地理院数値地図50mメッシュ(標高)データを使用
富士見坂眺望研究会が景観描画ソフト「カシミール3D」により作画。

◆2012年12月27日、日本イコモス国内委員会理事(副委員長)と、新宿区都市計画部、景観と地区計画課課長および主査との面会が行われました。

◆2012年12月21日、日本イコモス国内委員会理事(副委員長)と、荒川区副区長および防災都市づくり部長との面会が行われました。

◆2012年12月7日、日本イコモス国内委員会理事(副委員長)と東京都都市づくり政策部景観担当課長および緑地景観課長との面会が行われました。

◆日本イコモス国内委員会は荒川区に対し、 現在も工事が行われている文京区不忍通りの11階建て賃貸マンションについて、 日本イコモス理事と荒川区長が面会するように文書で公式に要請を行いました。 (2012年11月22日記載)

◆2012年11月11、12、13日のダイヤモンド富士は、 12日と13日に見ることができました。今年も海外も含め各方面から大勢の方が富士見坂まで足を運ばれ、美しい光景に見入っておられました。 「何とかならないのか」「これが見納めでいうことでよいのか」といった疑問や質問が多く寄せられています(次のダイヤモンド富士は来年1月末、29、30、31日頃です)。 写真は富士見坂眺望研究会撮影。(2012年11月14日掲載) 拡大写真へのリンク

◆2012年10月30日、日本イコモス国内委員会理事(副委員長)と文京区計画調整課長との面会が行われました。

◆現在、工事が進行している文京区千駄木3丁目不忍通り沿いのマンションに関する リーフレットが出来ましたので掲載します。 (※これはリーフレットの片面になります。 表紙面もぜひ「守る会」HPで御覧ください。) (2012年10月26日掲載)

リーフレット, PDF 5.1MB

◆日本イコモス国内委員会(委員長:西村幸夫氏)は10月15日、文京区長宛に、すでに工事が進んでいる今回の不忍通りの11階建てマンションについて、 その経緯について事情聴取を行うため、日本イコモス理事と面会するよう要望する旨の要請書を送付しました。 このほど「守る会」が公開請求し、開示されましたので掲載します。(2012年10月21日掲載)

◆ 年に2回、11月と1月に日暮里富士見坂からダイヤモンド富士(山頂への日没)を見ることが出来ます。2012年11月は11、12、13日の3日間です。 下図およびその 拡大画像をご覧下さい。(2012年10月13日掲載)

2012年11月11日16時23分 16時24分 16時25分 16時26分
2012年11月12日16時22分 16時23分 16時24分 16時25分
2012年11月13日16時21分 16時22分 16時23分 16時24分
注. 上図のビルの位置は目安で、視点により位置は多少異なります。
日暮里富士見坂の位置:緯度35度43分36秒4,経度139度46分14秒0,標高19m地上高2mで計算
国土地理院数値地図50mメッシュ(標高)データを使用
富士見坂眺望研究会が景観描画ソフト「カシミール3D」により作画。

◆現在、文京区千駄木3丁目(不忍通り)で工事が進んでいるマンションが完成した場合の、 富士山への眺望が全く失われてしまう状態をシミュレーションしました。

作図:富士見坂眺望研究会(シミュレーション画像のため誤差があります)

◆2012年9月21日、「守る会」は国交省および東京都宛に、要請書(期限付)を送付しました。 (国交省宛はこちらへ東京都宛はこちらへ)

◆2012年9月4日に「守る会」が文京区長及び荒川区長宛に出した緊急要請書(期限付)に対し、回答書が届きました( 文京区(24文都計第492号)は9月10日、 荒川区は9月14日の日付)。
◆「守る会」が2012年8月10日に出した緊急要請に対する、 文京区からの回答を掲載します。 ※文京区の回答(24文都計第434号)の日付は8月23日となっていますが、「守る会」が実際に受け取ったのは9月5日です。

◆文京区が今回の不忍通りのマンション計画の 施主に対して行ったお願い(24文都計第456号, 日付は8月28日)を掲載します(情報公開による)。
「日暮里富士見坂からの富士山の眺望に対する文京区の見解」 を掲載します(情報公開による。日付無し)。

◆「守る会」は2012年9月4日、文京区長および荒川区長宛に、 文京区・不忍通りでのマンション計画について緊急要請書(期限付)( 文京区長宛て荒川区長宛て)を送付しました。

◆文京区・不忍通りに富士見坂からの眺望を全面的に覆い尽くす可能性のあるマンション(11階建て 設計施工:生和コーポレーション)が建設されようとしています。 「守る会」は2012年8月10日に文京区長に工事着手の延期をはじめとする 緊急要請をするとともに、 情報公開請求(その1, その2)を行いました。 また、生和コーポレーションおよび施主に対して計画の再検討をお願いする要望書( 生和コーポレーション, 施主) を送付するとともに、文京区議に宛てて、この問題を議会・審議会で取り上げるようお願いする 要請書を送付しました。 緊急事態(2012年9月1日着工)のため、文京区・施主・設計施工会社をはじめとする関係主体の、適切な対応が切に望まれます。
(※) 個人に関する情報は伏せてあります(文京区公開情報については公文書のためそのまま掲載)。

◆「日暮里富士見坂を守る会」は、2012年8月9日、住友不動産宛に大久保に計画中の高層ビルの高さの低減を求める要望書を送付しました。 内容はこちらへ

◆「日暮里富士見坂を守る会」は2012年7月31日(火)、東京都知事、ビスタライン関係区区長、及び都議・関係区区議宛てに、大久保の高層ビル計画の高さの低減を住友不動産に対して至急要請するように求めた要請文を、送付しました(荒川区へは手渡し)。 各要請文の内容はこちらへ

◆荒川区長は2012年7月27日(金)、住友不動産に対して、 大久保の高層ビルの高さの低減を求める要請書を渡しました。 要請書の内容はこちらへ

◆ 富士山への眺望を著しく損なう形で建設される予定の高層ビルは、現在、設計変更が生じており、大久保の工事も中断していることが明らかになりました。昨年の東日本大震災により、大幅な耐震の見直しが必要になったためです。眺望が保全される可能性が生じてきました。 詳しくはこちらへ(東京新聞2012年7月22日) 

◆ 日本イコモス委員会に新しい委員会が発足しました。 「第13小委員会(眺望遺産(vista-heritage)及びsetting)」というもので、イコモスの新たな姿勢を反映しています。 (2012年8月6日掲載)

◆ 国土交通省において広域的な景観形成について報告書が掲載されています。広域景観の取組実態と、 自治体やまちづくり団体等との連携・協調の進め方など 総論的な事項を中心にまとめられており、本編の冒頭部分には、シンボルとなる山と日常生活との関係なども述べられており、富士見坂の文言も 見受けられます(P.2)。 また、複数の景観行政団体の行政区域間にわたる広域的な景観の形成について、各景観行政団体間の連携により、調和のとれた規制誘導を実施する必要がある場合が想定され、 互いの景観協議会に関係行政機関として参加し、共同で一つの景観協議会として運用すること等について、述べられています(P.8)。 (2012年7月21日掲載)
詳しくはこちらへ(「広域的景観形成について」の項)

◆2012年7月2日(月)、富士見坂ビスタライン関係区による、第2回の景観連絡会が開催されました。 イコモスの勧告文送付を受け、今後の対応について検討が行われました。

◆日本イコモス委員会HPに、2011年12月1日にICOMOS本部総会で採択された「富士山への眺望」に関するICOMOS決議(Resolution 17GA 2011/21‐Vista of Mount Fuji)が、Gustavo Araoz会長の名に おいて、2012年5月24日付けで関連企業および関連自治体へ送付されたことが掲載されました。 この決議は、東京の新宿(大久保)で進行中の高層開発計画が、東京に残存する数少ない富士山の重要な眺望ポイントである富士見坂のうちのひとつ(日暮里富士見坂)からのかけがえのない富士山眺望を阻害する可能性が高いことへの深刻な懸念のもとに、採択されています。 送付文の内容・宛先など詳しくはこちらへ

◆イコモス(国際記念物遺跡会議 ICOMOS/ International Council on Monuments and Sites)は要請・勧告文を5月下旬に発送しました。 既に企業(住友不動産)と各関係機関(都およびビスタライン関連区)に届いていると考えられます。 主な内容は昨年の決議に従い、大久保の現計画の見直しと今後の富士山眺望の保全について、の二本柱と思われます。 (2012年6月4日掲載)

◆来る2012年6月7日(金)に「美しい東京をつくる都民の会」主催のシンポジウム『富士山と東京との絆』―歴史的都市風景のゆくえ― が開催されます。日暮里富士見坂を守る会からの報告も予定され、リーフレットが配布されます。 詳しくはこちらへ

◆ユネスコの諮問機関として、世界遺産登録の審査などを行っているイコモス(国際記念物遺跡会議 ICOMOS/ International Council on Monuments and Sites)の総会が昨年12月1日、フランス・パリのユネスコ本部で開催され、日暮里富士見坂の危機的状況についての報告・提案が採択決議されました。この決議に基づいて、近日中に、イコモス本部から企業(住友不動産)および関連する行政機関などに対し、事態打開および今後の保全についての要請・勧告的文書が送付されることになっています。既にイコモス本部のHPには、上記決議文が掲載され、広く世界に向け情報発信がなされています。(2012年1月13日掲載)
イコモス決議文 (PDF, 256KB, p.12下段からp.13上段にかけて Resolution 17GA 2011/21 ‐ Vista of Mount Fuji の項を御覧ください。)
決議文の日本語訳はこちらへ(PDF, 160KB)
日本イコモス国内委員会はこちらへ

◆ 年に2回、11月と1月に日暮里富士見坂からダイヤモンド富士(山頂への日没)を見ることが出来ます。2012年1月は29、30、31日の3日間です。 シミュレーション画像をご覧下さい。

◆住友不動産の大久保の計画が、明治神宮外苑絵画館の眺望をも阻害する恐れのあることが明らかになりました。 ビルの高さを計画よりほぼ40M下げると見えなくなるということで、これは偶然にも日暮里富士見坂の場合と同じ値です。 江戸以来の象徴であり歴史的文化景観である富士山と、東京の都市デザインの最も良質な成果とされ国重要文化財でもある外苑絵画館と、二つの眺望景観に壊滅的な損傷を与える事態は回避される必要があります。
詳しくは東京新聞2011年12月22日朝刊

◆ 2011年12月2日、荒川区・新宿区・台東区・文京区・豊島区・北区の6区による第1回の景観連絡会が、荒川区で開かれました。近隣の関係区が相互に景観情報を交換する趣旨で、日暮里富士見坂のことが検討されました。これは今後のビスタラインの保全にとって大変意義のある集まりです。

◆ 日暮里富士見坂のリーフレット『風景遺産の継承を』の英語版ができました。 (2011年11月28日掲載)
◆In the central district of Tokyo, Nippori Fujimi Zaka is the only remaining "Fujimi Zaka", slope where you can see Mount Fuji from ground level, although we lost the landscape of the left ridge line in 2000 by construction of a condominium. In September 2011, we happened to know the development project, at a place 6.2 Km away from Fujimi Zaka, of 160m high rise building, the completion of which will largely block the Mt. Fuji view from the slope. We are appealing to the project development company (Sumitomo Realty & Development Co. Ltd.) to reduce the height of the building. Please see the leaflets below for details.

Vista Line, PDF 3.6MB  Crisis on Vista, Again, PDF 442KB   

◆ 日暮里富士見坂のリーフレット『風景遺産の継承を』ができました。今回の大久保の住友不動産の計画を踏まえた内容になっています。 (2011年11月10日掲載)

ビスタ(見通し)ライン図, PDF 3.3MB  富士見坂保全の訴えかけ, PDF 1.8MB   

◆2011年11月11, 12, 13日のダイヤモンド富士は、1日目が雨、2日目と3日目が曇りで危ぶまれましたが、幸い3日目に沈む太陽と富士山のシルエットを見ることができました。例年は坂まで来て見えそうにもないと直ぐに帰ってしまう方がほとんどですが、今回は最後まで大勢の方が残り熱心に眺めておられました。 (2011年11月14日掲載) 拡大写真へのリンク
(ダイヤモンド富士の写真は石川正氏、坂の上の人々の写真は富士見坂眺望研究会撮影)

◆ 2011年10月25日に、「日暮里富士見坂を守る会」は、荒川区長および荒川区議会議長に対して 風景遺産「日暮里富士見坂からの富士山眺望」の保全と継承についての要望書を提出しました。
荒川区長宛内容はこちらへ   荒川区議会議長宛内容はこちらへ(提出先以外は同文です)

◆ 日暮里富士見坂からの富士山への眺望を著しく損なう可能性がある超高層建築の計画が進んでいます。 以下の画像はそのシミュレーション図です。(図のオレンジ色の線。実線が見えてくる部分)
詳しくはこちらへ   拡大画像はこちらへ

高さ:160m  工期(予定):平成22年10月末〜25年夏頃
場所:新宿区大久保3丁目 用途:業務および共同住宅等 建築主:住友不動産
※荒川区資料により富士見坂眺望研究会が作成
(シミュレーション画像のため誤差があります)(2011年10月7日掲載)

工事現場写真(2011年10月18日掲載)  拡大画像はこちらへ

◆ 2011年1月のダイヤモンド富士は、 幸い30日と31日に見ることができました。30日は午後から雲が出て 心配されましたが、富士山の周辺だけ雲が切れ、日が沈んで行きました。 31日は天候が良すぎて眩しく、太陽が近づくと山頂もよく見えないほどでした。 両日とも、地元以外のところからも大勢の方が集まり、この光景に見入っておられました。 (写真は富士見坂眺望研究会撮影) 拡大写真はこちらをご覧ください。

1月30日
1月31日

◆ 11月10日から3日間の日程の内、ダイヤモンド富士が観察されましたのは12日(金)だけでした。当日の写真は、 富士見坂通信(日暮里富士見坂を守る会HP)をご覧下さい。(2010年11月15日掲載)

◆ 2010年1月のダイヤモンド富士は、幸い30日に見ることができました。太陽が近づくにつれて、富士山のシルエットが現れ、大勢の人が見入る中、山頂へ静かに沈んでゆきました。 (写真は富士見坂眺望研究会撮影) 拡大写真2枚などへのリンク

◆ 2009年11月11, 12, 13日のダイヤモンド富士は、あいにくと天候に恵まれず見ることが出来ませんでしたが、15日には富士山が姿を現し、多くの人たちが眺めていました。(写真に見えるクレーンは、下記のシミュレーション図において赤い線で示した場所で行われている工事です。)(石川正氏撮影)

2010年 新たに白山通り沿いにマンションが建設されました(高さ43.89m、14階)。 下の写真中央部、赤い線で囲まれた箇所です。 写真は石川正氏撮影。 (2010年12月27日掲載)
2008年 本郷通り沿いにマンションが建設されました(高さ44.45m、15階)。写真左側の緑色の点線が輪郭線です(実線が見えている部分)。 一部分は本郷通り沿いの手前の建物 (緑色の枠内の白いマンション)の陰になっています。
2007年 本郷通り沿いにマンションが建設されました(高さ44.95m 15階)。写真で黄色の点線が建設されたマンションの輪郭線のシミュレーション結果です。富士見坂から見て手前の不忍通り沿いの建物(青色)の陰になっています。
2006年 白山通り沿いにマンションが建設されました(高さ41.83m 14階)。写真で水色の点線(実線が見えている部分)です。
2004年 本郷通り手前にあるマンションが建替えられました。一時右側稜線が以前より見えていましたが完成と共に、元の見え方に戻りました。写真でオレンジの線です。
2000年 本郷通り沿いにマンションが建設され(高さ38.43m 13階)、富士山の左側稜線が見えなくなりました(写真中央の灰褐色の建物)。

◆2004年に日暮里富士見坂が「関東の富士見100景」に選ばれました。  詳しくは国土交通省関東地方整備局の 「関東の富士見100景」へ。

◆ 2003年から2004年にかけてのマンション建て直しのために、 眺望ライン上の建物が一時的に取り壊され右側稜線の全体が見えていましたが、 マンションの完成に伴い建て直し前とほぼ同じ程度に 右側稜線の一部が塞がれました。 拡大写真もご覧下さい。

2002年11月3日早朝 2003年9月30日夕刻 2004年11月27日11時頃
2002年11月3日撮影の写真の赤い点線で囲んだ部分が取り壊され、2003年9月30日の風景では富士山の右側稜線の全体が見えている。 2004年11月27日の写真の赤い点線で囲んだ部分が再建された。 (写真は3枚とも石川正氏撮影)

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